2021年12月15日、 ロードスターキャピタルが2021年12月期の上方修正を行いました。四半期単独ではどのような業績となったか、簡単にまとめておきます。
まずは上方修正の内容のおさらいです。
ロードスターキャピタルIRより。
売上は予算未達なものの、営業利益・経常利益が上振れ。当期純利益も当初予定より8.2%増額となりました。上記を踏まえて、今期四半期単体での業績(営業利益まで)は以下になります。
開示された情報より作成。
青字は開示された情報、赤字は私の予想値( 販管費を過去業績から推定し、原価・粗利を推定 )になります。
今四半期では、売上の額は前四半期よりも大きかったものの、 売上総利益率は 28%程度 という結果(推定)になりました。
これは、ロードスターキャピタルの過去の水準からすれば決して高いとは言えない水準です。おそらく、あまり利益率の高くない小規模なビルの売却に留まったことから、このような値に落ち着いたのだと思います。
ちなみに過去2年間の四半期単独の業績推移は以下。
過去資料より作成。
販管費が昨年と比較して 16%程度増加していることが少し気がかり ですが、 今期タクシー CM を始めたことによる広告宣伝費の増加、業績好調による従業員の給料・賞与の増加等は当然の費用です。
現時点で営業利益率の伸び(24%強)に比較して、急激に伸びているわけではないことを考えると、私は特に問題ないと考えています。
いずれにしても、業績が好調であることが確認できたので、とりあえずほっとしています。
また、アセットマネジメント事業において2件の案件が受注できたこともプラス。
徐々に収益の予想がしやすくなる業務が増えることは、会社にとっても投資家にとっても、好ましいことなのではないでしょうか。
とりあえず、今後決算までに気になることといえば、
- 大型物件の優先権・購入にいたるかどうかの行方
- 東証一部に昇格できるかどうかの行方
ですね。引き続き注視していきたいと思います。
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