2021年12月24日、 OwnersBookの株主優待枠付き案件の実績並びにご利用動向に関するお知らせ | NEWS & PRESS RELEASE一覧 | ロードスターキャピタル株式会社 IR が発表されました。
ロードスターキャピタルの株主優待は、「100株所有の株主にはクオカード500円分」などといったやり方ではなく、「1000株所有の株主には、 自社商品の優先購入権を進呈します 」という仕組みです。
あなたは株主優待について考えたことはありますか?いろいろな意見があると思いますが、私は基本的に株主優待に反対です。
でも、ロードスターキャピタルの株主優待についてはとても良いものだと思っています。
今回は私がそのように思う理由について、簡単にまとめていきたいと思います。
株主優待反対の理由
なぜ株主優待に反対なのかと言うと、 単純にコストがかかるから !
例えば、「100株以上所有の株主にはクオカード500円分進呈します」といった株主優待。この株主優待にかかるコストは、株主一人当たり500円で済むしょうか?
ざっくり考えてみると、
- クオカード:1枚あたり500円
- 在庫管理費:一枚あたり10円
- 配送費: 1枚あたり100円
- 梱包費:1枚あたり20円
- 人件費:1枚あたり50円
上記の想定では、合計して1枚あたり680円ものコストがかかります。株主が10万人いれば6800万円ものコストが何もしなくても毎年かかります。 こんなコスト、私が投資する会社には払ってもらいたくありません。。。
ロードスターキャピタルの株主優待
さて、それに比べてロードスターキャピタルの株主優待はどうでしょうか?
結論から言うと、「株主優待にコストがかからない点」という観点で、良いものだと思っています。
ロードスターキャピタルの株主優待は、「自社商品: オーナーズブックの優先投資枠 」。よって、 これ自体にお金がかかるものではありません。
また、 株主への配布もネットで完結する ため、クオカードのように物理的に発送するものではなくコストがかかりません。
また、優先枠を設けるシステムの構築費は、そもそもオーナーズブックのシステムを内製化しているため固定費で賄えるはず。よって 実質コストゼロ 。
以上より、非常によく考えられた、コストゼロの優待だということがわかります。
また以下の動画より、ロードスターキャピタルにおいても、株主優待制度を導入するにあたっては相当社内で議論した、という発言があります(動画2:20位から)。
また動画でもおっしゃっていた通り、そもそも株主優待という制度は、将来の大株主になる可能性のある 機関投資家にとってほとんどメリット がありません。
時として何十万株という単位で株主になる機関投資家にとっては、利益を生み出さない株主優待にお金を使うのではなく、 本業にお金を使って利益を伸ばして欲しい という考えがあります。
この点から見ても、ロードスターキャピタルの「コストのかからない株主優待」は、機関投資家から(少なくとも)マイナス評価とならない優待と言えます。
補足:株主優待でも、利益を生み出すもの
ただし株主優待でも利益に貢献してくれるものがあります。例えば飲食店などが出す自社製品OOパーセント引きと言った株主優待券。
この株主優待に関しては、自社製品を買ってもらうきっかけになるのが大きなポイント。その値引き率が、自社製品で生み出される利益の範囲内に収まるものであれば、企業にとっての利益貢献になります。
こういった株主優待を提供している企業は、投資対象として考えてもいいかもしれませんね!
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